認知症ケアシリーズ2このページを印刷する - 認知症ケアシリーズ2

もの忘れ看護相談外来


「認知症かも?」と感じたら、本人の気持ちに十分に配慮してから受診する必要があります。


無理やり受診させるのは、本人のプライドを傷つけてしまいます。

 
  1. 病院には必ず予約を入れておきます。病院に着いてから待ち時間が長いと、帰ってしまうかもしれませんので待ち時間を少なくするためです。 
  2. 「健康診断のお知らせがきていますよ」「私が健康診断に行きますからいっしょに受けませんか」などと誘います。
  3. 「(信頼している)かかりつけの先生から勧められました」と付け加えるとご本人も「行ってみようか」と思われるかもしれません。
    脅されたり叱られては行く気になりませんので、無理強いはしません。
  4. 受診の日は直前(当日)に伝えます。早くから伝えると日が近づくにつれて、緊張し当日になって「行かない」と言い出す人が多くいます。
    「病院の帰りはどこかで食事でもしましょう」と楽しみを作っておくと行きやすいですね。
  5. 拒否する場合は次の気分の良い時まで待ちます。
  6. 受け付けをしたら、日頃の気になる様子を書いたメモを本人のわからないように提出します。
    本人が信頼する人が同伴し、安心できる状況で診察が出来るように配慮します。

文責:認知症看護認定看護師 北原こゆき