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症状チェック

脳の前の部分は、人間の本能的な衝動を抑え理性的な行動をとる、他人の気持ちを推し量る、という働きがあります。また、物事を計画・実行し、物事に対する興味や関心を維持する働きもあります。
 

もしかして前頭側頭型認知症!?

該当するものはありませんか?
 

  • 同じコースを歩き回る
  • 同じ話ばかりする
  • 家事や仕事をしなくなった
  • 無感動でぼんやりしている
  • 周囲や他者への配慮がない
  • イライラして怒る、または上機嫌
  • 運転時に交通ルールを守らない
  • 物の名前や言葉がでてこない
  • 甘いものや同じものを食べる
 

早期発見・早期治療の介入が何より重要です。お気軽に当院物忘れ外来にお越しください。専門の医師・スタッフが担当いたします。

特徴的な症状

前頭側頭型認知症には、以下のような特徴的な症状があります。

常同行動・脱抑制・病識の欠如・感情情動の変化・注意集中力低下・食行動異常・言葉の障害・被影響性の亢進・自発性の低下

常同行動

  • 決まった時間に決まった行動をする(時刻表的生活)
  • 同じコースを、毎日2回以上歩きまわる
  • 同じ内容の話や言葉をくり返す
  • 同じものばかりを食べる、同じメニューをつくる
  • 絶えず膝を手で擦り続ける、手でパチパチと叩く(反復行動)

脱抑制

  • 本能のおもむくままの行動(わが道を行く行動)
  • 万引き・痴漢・放尿
  • 周囲や他者への配慮や礼儀に欠ける
  • 時として、衝動的な暴力行為
  • 過ちを指摘されても、悪気なくあっけらかんとしている

被影響性の亢進(影響されやすさ)

  • 外的刺激に対して容易に反応する
  • 相手の言葉をそのまま応える(オウム返し)
  • 相手の動作を真似する(首をかしげれば同じようにするなど)
  • カラオケで他の人の順番なのに、イントロが始まると歌い出す
  • 目に入った文字をいちいち読みあげる

注意・集中力低下

  • 落ち着かずひとつの行為が続けられない
  • 関心がなくなると診察室や検査室から出て行く(立ち去り行動)

感情・情動の変化

  • 初期から感情の変化が乏しくなる
  • 理由なくニコニコする一方、不機嫌なときがある
  • 他者と共に笑い、共に感動するといった情緒的交流が少なくなる

病識の欠如

  • 自分が病気であることの自覚がない
  • 受診や通院が困難になる

言葉の障害

  • 言葉の意味がわからなくなる
  • 文字の読み間違いが多い
  • 物の名前がでてこない

食行動異常

  • 食欲が変化し、たくさん食べる、盗み食い、隠れ食い
  • 嗜好が変化し、甘いものや味の濃いものを好む
  • 毎日決まった食品を食べる
  • 十分に咀嚼せず嚥下するため、窒息することがある

自発性の低下

  • 家事をしなくなる
  • 常同行動以外は何もせず、ゴロゴロしている
  • 質問をしても真剣に答えない(考え不精)
  • あまり考えずに即答する行動(当意即答)