病院の特色このページを印刷する - 病院の特色

基本方針

  1. 政策医療の中での精神療養所に特化された対応困難な精神科救急医療
    (措置入院も含む)
  2. 地域のニーズに基づく高度先駆的な医療
    • 急性期から社会復帰に向けた一貫した精神医療
    • 統合失調症
    • 認知性疾患を含む老年期精神医療
    • 重症心身障害(強度行動障害)医療
    • ストレス関連性障害
    • 不安障害
    • 気分障害(難治性うつ病,双極性障害)
    • 急性期を脱した身体合併を伴う認知症高齢者、精神疾患患者の医療
  3. 訪問看護(月曜~金曜の午前午後実施)

精神科救急医療

  • 熊本県救急輪番制の参加(月に2-3回)、認知症疾患の救急後方病院
  • 措置入院患者の積極的受け入れ
  • 応急入院の病院指定を受ける(平成12年7月1日付)
  • 時間外、土・日曜日の救急患者は積極的に受け付ける

病棟構成

認知症治療病棟

(南病棟1階 60床)
 認知症治療病棟は、認知症に伴う認知機能障害(中核症状)と認知症に伴う行動・心理症状:BPSD(帰宅願望、徘徊、介護拒否、失禁、暴言・暴力、幻視・幻覚等)のため、自宅や施設での生活が困難となった患者さんに対し、薬物療法、室伏療法(メンタルケアの10か条)、日常生活回復訓練を行うことにより、自宅や施設への退院を目的とした病棟です。
 また、入院患者さんの活動性を上げ情緒の安定を図り、認知症の悪化やせん妄の予防・軽減を図るために院内デイケアも導入しています。医師、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、療養介助員等の多職種がチームとなり、日々、患者さんのADL・QOLの改善に取り組んでいます。

精神科一般病棟

(南病棟2階 60床)
 精神科病棟は、統合失調症や双極性障害、うつ病、妄想性障害等の一般精神の患者さんを受け入れています。治療抵抗性の統合失調症の患者さんに対しては、クロザピンの薬物療法も行っています。さらに治療抵抗性の統合失調症の患者さんを対象に電気痙攣療法(m-ECT)を再開し治療を行っています。症状改善をめざし、安全性を確保しながら行っています。
 また、知的障害や軽度の認知症、精神疾患や認知症をもつ患者さんで、一般科の病院で身体疾患の治療をしたものの、すぐには自宅や施設退院が難しいかたの治療も行っています。国立病院機構系病院や地域病院等と連携し、内科や整形外科、歯科については往診を受けながら経過を観察し、自宅や施設への退院ができるようにしています。

重症心身障がい者病棟

(北病棟1階 50床・北病棟2階 50床)
 当院の重症心身障がい者病棟は、昭和52年に開設されています。高度な医療行為や処置等が必要な寝たきり中心のかたではなく、自閉症や重度の知的障害、てんかん等で強度行動障害(多動性、興奮・混乱、器物破損、自傷・他害等)を持つかたを受け入れています。このような「重症心身障がい児・者」の施設は少なく、児童指導員・保育士・看護師・療養介助員が中心となって療育を行っております。
 令和2年度から、専門医の指導のもと治療教育モデルのTEACCHを導入し、利用者が安心する環境で強度行動障害が軽減するような支援をしています。また、当院の重症心身障がい児(者)病棟は、病院であると同時に福祉施設であるという特色をもっています。利用者家族の皆様には、平成18年の障害者総合支援法の施行に伴い、入院にあたり、療養介護の認定を受けていることが必要であり、病院との利用契約を結んでいただくこととなっています。

医療観察法病棟

(東病棟 19床)
 平成17年から始められた新しい医療観察法による入院対象者のための病棟です。退院後の治療や生活の維持を保持するために、MDT(Multi-Disciplinary Team)と呼ばれる医師、看護師、作業療法士、心理療法士、MHSW等による多職種チーム医療を実施しています。MDTチームによる対象者毎の個別の治療計画を作成し、急性期・回復期・社会復帰期のステージを経て、およそ18か月での退院を目指しています。

病棟の配置図及び紹介

配置図
病棟内写真